- ドッグフードを選ぶ時、そのフードがどのようなものなのかを知る手がかりは、
- パッケージに書かれている原材料の表示になります。
- そこで、表示の一部をを一歩掘り下げてみてみましょう。
- ドッグフード選びの参考にして見てください。
- 2007.3訂正・追加
肉
製造元が明確に表現している場合を除いては、ドッグフードの製造に使われる肉はレンダリング工場由来ものらしい。
また、ミートミール(肉粉)ミートボーンミール(肉骨分)がペットフードに使われているらしいことは以下のページからもうかがい知れます。
http://www.ffis.go.jp/sub8/sub9_pet2.htmまた、AAFCOの定義では’屠殺された哺乳類から取り出された新鮮な肉のことで、骨格筋、あるいは舌、隔膜、心臓、食道に見出される横紋筋に限定される。肉に入っていたりそれに重なっていたりする脂肪と、肉に付着している皮膚や腱、神経、欠陥と言った部分はあってもなくてもよい’だそうで。
○○肉副産物
上記の肉で定義された意外の部分、肺、脾臓、腎臓、脳、肝臓、骨、など。どうやら人間の食に適さない部分のことらしい。
AAFCOのミートミールの成分定義では、獣皮、くず皮、胃、第一胃、血や糞尿、毛、ひづめを除く哺乳動物の組織をレンダリングしたもの、となっていますが、アメリカやカナダではレンダリングの際にそれらを取り除く手間をかけていない可能性が高い。腫瘍、膿汁、角なども含まれるであろう。アメリカやカナダのレンダリング工場にはあらゆる種の4D動物がかき集められている。
AAFCOの定義で、タンパク源としていいものには他にこんなものがあります。
家禽副産物粉、家禽孵化副産物、家禽副産物、加水分解された家禽の羽毛、加水分解された毛、スプレードライした動物の血液、乾燥食物廃物、乾燥廃物、乾燥第一胃製品、乾燥家禽廃物、乾燥豚廃物、非乾燥処理動物廃物製品
穀類
”粉”や”ミール”ではなく全粒穀物が使われているものを選びましょう。
ラベルによく登場する穀類は、トウモロコシ粉、コーンブラン、コーングルテン粉、小麦粉、小麦胚芽粉、ふすま入り粗挽き小麦粉などです。
2007.3追記:安価なフードの場合、トウモロコシ(またはコーン)と書かれていれば芯や皮まで入っている可能性あり。また、芯や皮だけの可能性も。
動物性脂肪
原料の肉に含まれているものではなく、大多数は人間用に精製・精錬され油脂の残りを添加。これはまだましで、飲食店の廃油の場合もあるらしい。劣化や腐敗が早く疾患に結びつく。腐敗が劣化が早いと言うことはそれを防ぐために防腐剤が使われていると言うこと。よしんば酸化防止剤として天然のビタミンEが使われていたとしても、開封後およそ1ヶ月しか持たないので、動物性脂肪を添加されてない製品を選ぶのが無難に思う。
脱脂大豆(大豆ミール)
これは食用の油を搾り取った後のカスです。本来の大豆に比べ、含まれているアミノ酸が非常に少ない。アレルギーの原因などになる甲状腺機能不全になりやすくなる。カルシウム機能低下、亜鉛機能低下、発情の不順、受精率低下、胎児数低下。畜産動物の飼料の原料としての使用が認められていない(栄養がないだけでなく有害なため)。畑の肥料にもならない。
大豆
たんぱく質の栄養価の高い食べ物だが、消化されにくいので、長時間かけた充分な加工が必要。そうでないと、鼓腸症の原因となる。犬の場合鼓腸症は癌とともにに死の大きな原因となっている。消化しやすいようにひと手間かけてからドッグフードの原料として用いられてるとは考えにくいので、大豆を含んだフードは避けるのが無難。ましてや無農薬の大豆など使ってるはずもないし。
2004.3.7追記:大豆は手作りご飯の食材としては有能だと思う。正し、やわらかーくしてあげてね。
2007.3追記:国産のフードで大豆を使ったものがあるが、きちんと大豆を炊いてから混ぜているものであれば安心だと思う。(うちで使った感じでは大丈夫だった)
酸化防止剤
エソキギン(エトキシキン、エトクシキン)、はダイオキシン系の化学薬品で、ベトナム戦争で米軍が枯葉作戦に使っていた化学兵器。
BHA=ブチルヒドロキシアニソール
BHT=ジブチルヒドロキシトルエン
他にアフラキトシン等
防腐剤
ホルマリンは有名な防腐剤ですが、半生タイプのフードやおやつに使われているらしい。
空気1リットル中に0.5ミリグラム混入すれば人間を死に至らしめることができる化学薬品。
他にプロピレングリコール、トコフェロールなど
○○類
肉!米!とはっきり表示されてなく、肉類、米類などという表示。人間の食品として適さなかったものであることが多い。(病気で死んだ動物の肉、古古古米など)
ビタミン類、ミネラル類
ビタミンでよく目にするのがE(α‐トコフェロールとも併記される)だと思います。気をつけたいのは「天然」と「天然型」の違いです。「天然型」の方は人工的なものですから吸収がよくない。お飾り的に表記させてるくらいの役目です。
ビタミンやミネラルの表記が多いものは、それだけ原材料が劣悪であるから加えなくてはならないと言うことの裏返しとも言えます。
粉末セルロース
不純物を取り除き、機械的に分解したセルロース。繊維質の植物原料からパルプとして取り出したアルファ・セルロースを加工して作る。おかくず。
アーモンド粉・ピーナッツ殻
繊維源として使われる。
ピーナツの殻はただのカサ増しに過ぎないばかりか消化が悪く下痢を引き起こす原因にも。
鉄タンパク質化合物、第一酸化鉄、硫酸第一鉄
ヘモグロビンを作るのに必要。
硫酸第一鉄はナチュラルを謳うフードが防腐剤として使用しているビタミンEの量を減少させる可能性あり。
酸化銅、銅タンパク質化合物、硫酸銅
余分な銅は肝臓に蓄えられる。
なので銅が過剰に添加されたフードは肝臓病の原因に。
これらを扱う場合は完全防備な服装が必要。こんなものがフードにはいっていていいのかな?
セレン化合物
セレンは砒素に次いで毒性が高い物質。しかし全く摂取しないわけにはいかない。日本ではセレン化合物は、飼料添加物としては認められていませんが、AAFCOやFEDIAFでは飼料添加物として認められている。
ビートパルプ
2007.3追記
フードの原料として賛否両論のあるビートパルプ。ビートパルプはビート(甜菜)から糖蜜を搾り出したあとの搾りカス。この絞り方には、昔ながらの圧力をかけて絞るやり方と硫酸系の薬剤を使って溶かし出す方法があるらしい。安価なフードに登場することの多いビートパルプが圧搾により生まれたビートパルプとは考えにくい。良質の食物繊維、よいウ○チのために、腸内の健康のためになど使用しているメーカーでは良いものとして謳っていることが多いけれど、ビートパルプ以外にも良質の繊維質は沢山あるのであえて使わなくてもいいように思うのだが。
その他
着色料を使用していないもの
塩や砂糖を添加していないもの 。(嗜好性をあげるために砂糖食品副産物が加えられていることがある)
賞味期限が明確で、製造日より6ヶ月位のもの
原料の1〜3番目までに’肉’の表示があるもの、もしくは1〜5番目までの中で穀類の表示個数の少ないもの
2004.3.7追記:価格の安すぎるフードの原料はレンダリング工場から調達されていると考えられる。
2007.3追記:CMフードや量販店扱いのものは避ける。